最近*1、Adobe AIR Beta 3 がリリースされました。どうやらベータ3では、その前のベータ2から些少の変更点が加わった模様です。
そこで探偵としては、Beta 3 での変更点を知る目的で DryerFox を AIR Beta 3 で動くように修正してみようと試みました*2。
以前、DryerFoxを紹介した記事はコチラです。
Doug Schmidt's "DryerFox" on the run to Adobe Integrated Runtime (AIR)
そして以下にベータ3用に修正したDryerFoxを置きます。宜しければどうぞお楽しみ下さい。
AIR Beta 3 は此処からダウンロードして下さい。
Adobe Integrated Runtime (AIR) - Adobe Labs Downloads
修正を施している過程で「本来の目的」である幾つかの変更点を発見しました。
Changed :
HTMLUncaughtJavaScriptExceptionEvent -> HTMLUncaughtScriptExceptionEvent
stage.window -> stage.nativeWindow
htmlContorol -> htmlLoader
2. ADF (Application Descriptor File)
xmlns attribution
> xmlns="http://ns.adobe.com/air/application/1.0.M6"
他の修正点は、前述した実際のADFをご参照下さいませ。
AIR アプリケーションのつくりかた。Beta 3 版。
1. mxml から swf ファイルをつくります。
mxml ファイルを作成して、そこにプログラムを書きます。*3
このプログラムを所謂コンパイルして共通の実行形式である swf (Shockwave Flash) ファイルに変換します。AIR では amxmlc というプログラムで行います。
> amxmlc DryerFox.mxml
実行すると DryerFox.swf ファイルが生成されます。
2. 署名ファイルが必要です。
アプリケーションをパッケージとして配布するので、パッケージが改変されていないことを証明するのに、署名ファイルが必要になりました。
証明書は、自分自身で作成した「自己署名」が使えますので、ここでは簡易にこれを作成し利用することにします*4。
> adt -certificate -cn SelfSigned 1024-RSA sampleCert.pfx samplePassword
これを実行すると sampleCert.pfx が出来ます。
3. 最後に AIR file を作成します。
先ほど作成しておいた、swf と 署名ファイルを含んだ AIR アプリケーションをパッケージします。この際にパッケージしたアプリケーションの詳細を記述したADF (Application Descriptor File)ファイルが必要になります。
> adt -package -storetype pkcs12 -keystore sampleCert.pfx -storepass samplePassword DryerFox.air DryerFox-app.xml DryerFox.swf icons
最後に指定した "icons" はアイコンが入っているディレクトリです。
これを実行するとやっと DryerFox.air が出来ました。
4. インストールして実行しましょう。
出来た DryerFox.air をクリックして下さい。
インストールが自動的に開始されます。
インストール後は、DryerFox を起動してお楽しみ下さいませ。
オリジナルの記事はコチラ。
DryerFox - It's like Firefox, but inside a dryer!
参照情報は此方。
Adobe AIR メモ