工藤探偵事務所

Resarch and Investigation

ダグ・シュミットさんの「ドライヤー・フォックス」再び。ベータ 3版。

kudo-shunsaku2007-12-28


最近*1Adobe AIR Beta 3 がリリースされました。どうやらベータ3では、その前のベータ2から些少の変更点が加わった模様です。

そこで探偵としては、Beta 3 での変更点を知る目的で DryerFox を AIR Beta 3 で動くように修正してみようと試みました*2


以前、DryerFoxを紹介した記事はコチラです。
Doug Schmidt's "DryerFox" on the run to Adobe Integrated Runtime (AIR)


そして以下にベータ3用に修正したDryerFoxを置きます。宜しければどうぞお楽しみ下さい。

DryerFox for AIR Beta 3

Modified ADF for AIR Beta 3

AIR Beta 3 は此処からダウンロードして下さい。
Adobe Integrated Runtime (AIR) - Adobe Labs Downloads



修正を施している過程で「本来の目的」である幾つかの変更点を発見しました。

Changed :

1. AIR API の変更点(ほんの一部)

HTMLUncaughtJavaScriptExceptionEvent -> HTMLUncaughtScriptExceptionEvent
stage.window -> stage.nativeWindow
htmlContorol -> htmlLoader


2. ADF (Application Descriptor File)

xmlns attribution

> xmlns="http://ns.adobe.com/air/application/1.0.M6"

他の修正点は、前述した実際のADFをご参照下さいませ。


AIR アプリケーションのつくりかた。Beta 3 版。

1. mxml から swf ファイルをつくります。

mxml ファイルを作成して、そこにプログラムを書きます。*3

このプログラムを所謂コンパイルして共通の実行形式である swf (Shockwave Flash) ファイルに変換します。AIR では amxmlc というプログラムで行います。

> amxmlc DryerFox.mxml

実行すると DryerFox.swf ファイルが生成されます。


2. 署名ファイルが必要です。

アプリケーションをパッケージとして配布するので、パッケージが改変されていないことを証明するのに、署名ファイルが必要になりました。
証明書は、自分自身で作成した「自己署名」が使えますので、ここでは簡易にこれを作成し利用することにします*4

> adt -certificate -cn SelfSigned 1024-RSA sampleCert.pfx samplePassword

これを実行すると sampleCert.pfx が出来ます。


3. 最後に AIR file を作成します。

先ほど作成しておいた、swf と 署名ファイルを含んだ AIR アプリケーションをパッケージします。この際にパッケージしたアプリケーションの詳細を記述したADF (Application Descriptor File)ファイルが必要になります。

> adt -package -storetype pkcs12 -keystore sampleCert.pfx -storepass samplePassword DryerFox.air DryerFox-app.xml DryerFox.swf icons

最後に指定した "icons" はアイコンが入っているディレクトリです。

これを実行するとやっと DryerFox.air が出来ました。


4. インストールして実行しましょう。

出来た DryerFox.air をクリックして下さい。
インストールが自動的に開始されます。

インストール後は、DryerFox を起動してお楽しみ下さいませ。

オリジナルの記事はコチラ。
DryerFox - It's like Firefox, but inside a dryer!


参照情報は此方。
Adobe AIR メモ

Adobe AIR beta 3 information - akihiro kamijo blog

*1:-Dec 12, 2007 AIR Beta 3 Released-

*2:-途中挫折しそうになりましたけど。如何な簡単なソースコードでも、やはり自分で書いたものではないので修正をい加えるのは大変です。しかもActionScriptも良く理解してないので。-

*3:-ここでは mxml だけを使った作成方法を記載します。元のDryerFoxの創りがそうなっていますので。他にも色々な作り方があります。-

*4:-製品パッケージなどは、第三者機関のCAが発行した証明書をつけることになるのでしょう。-