パネル・ディスカッションです。
既に時間もかなり超過しており、一通り講演者の意見を伺うというものでした。
これはどのセミナーでもそうですが、ディスカッションという形式にはならないのは、過ぎたる配慮からでしょう。いつもながら、聴いていてもあまり面白くないものです。
その中から抽出します。
パネル・ディスカッション
パネル・ディスカッションで主たる話題にしたのは、AIR登場での良い点は?という問いです。
そこでは、デザイナーとプログラマの政教分離(?)*1、というかデザイナーとプログラマの垣根が縮まって一緒に仕事やれる政教一致(?)*2みたいな事を口を揃えて言っていたけど、何だか違和感があります。
デザイナーだから、プログラマだからという役割分担は大きな量の仕事になればなるほど、必要な場合は多いのだろうと理解出来ます。でも反対にデザイナーだから知らないとか、プログラマだからやらないとか、そんな協力し合わない、本末転倒な状況にもなりえるでしょう。デザイナーだから、プログラマだからというのは、如何なのでしょうか?*3
要するにくっ付くのが良いのか?離れるのが良いのか?という問題ではないように想いますし。
必要なのは『センスと趣味とユーモア』"Sense, Taste and Humor" であろうと、そう強く想います。
パネル・ディスカッションで、一番印象に残った言葉は、株式会社バスキュールの亀田剛さんが仰った、『パワーを持った人がパワーを出し切れる。それはカッコイイなぁ。』というのは、全く同感です。AIRがその障壁や柵を解き放ってくれるのだとしたら、それはかっこよいですね。本当にパワーを持った人とパワーの無い探偵とのどんどん差がついちゃうんですけどね。
そしてもう一つ、亀田剛さんが質問した「AIRでP2P出来るんですか?」という問いは不意を突かれたものだったが、どうやらリリース 1.0 ではサポートするかもしれないとAdobeの太田禎一さんが回答してました。
まさに今後のネットワーク・トポロジとして "P2P (Peer To Peer)" は最重要点というか、この構成でなければ出来ないような事が多数出てくると想っていた訳ですが、それをAIRがサポートするのか?というところまでは考えが及びませんでした。なので要所を突いた突飛な質問とそれに呼応する回答ともに驚きでした。亀田さん、おそるべしです。
更には、開発者サポートの話に及んで、Adobeのサポート体制の充実やオープンソース化など、少なくとも開発者自身が解決できる道を提供して欲しいとの話を株式会社セカンドファクトリーの東賢さんがお話されていました。
またそれに便乗気味に AIR の専用コミュニティを創りましょうと『ひがやすを』さんが提案していました。『ひがやすを』さんが主催するので、Adobeが公認及びバックアップして欲しいとの話の流れになっていました。
コミュニティの発足を楽しみにしておきます。
パネル・ディスカッション風景
写真ありましたので御覧下さい。
左写真:ソニー 高野友晴氏、セカンドファクトリー 東賢氏、ひがやすを氏
右写真:サイトフォーディー 隅元章次氏、バスキュール 亀田氏、ティーケーラボ 小坂武史氏
Adobe AIRの今後を占う熱いバトルが展開 「Adobe AIR Developers Night」
http://codezine.jp/a/article/aid/1530.aspx