工藤探偵事務所

Resarch and Investigation

AIR dev Night 04 - Impressions, Comments and My thoughts

兎に角、暗闇の中、合計四時間弱あまりパイプ椅子に座りっぱなしで疲れました。コーラは結局飲まなかったものの、来場前に飲んだ珈琲の所為で尿意を催すし、腰は痛いし。でも内容は刺激を受けるものではありました。そして終了後は、ダッシュでトイレに直行という結果です。

所感

随時、記載します。が、何より強烈な印象を残したのは、カリスマ・エンジニアの『ひがやすを』さんです。危ない系?兎に角、濃くて怪しい。

では二つに分けて所感を記載します。


ひがやすをさんへの所感

『ひがやすを』さん登場しました。何故にと想っていましたが、国際電通情報でFlashにコンバートする製品を作っていたそうです。それで登場と相成った様子です。

でも凄く怪しい。。。外見が『つんく』程度に進化したは存じておりましたが、その予想を超えておりました。当日は、更に濃さを増した日本人離れした顔に加えて、手入れしてないウェーブが掛かった長髪*1、そして洋服までもが何だか売れないバンドのボーカルのよう。敢えて風貌を表現するとちっちゃいイエモンの吉井*2風味かな?ファンに怒られるかも。ニュースに写真が出ているので御覧下さい。*3


そして怪しい身振り手振りでプレゼンテーションしてました。資料なし。デモはEclipseDelphiで出来た帳票画面をFlashに変換するというデモ。今まで気がつかなかったけど、『ひがやすを』さん、背が低いのです。演壇の机から顔がやっと出ている位です。それで演壇上で机を避けて動き回っていたのかもしれません、怪しい手つきで。喋っている内容も何だか新興宗教の勧誘の様相を呈していましたしね。。。会場内が怪しい空気に包まれました。

兎に角、怪しい、カリスマ。

ひがさんを知らない人がどう想ったのかは、やぶさかではない。ですが、『ひがやすを』さんが紛れも無く世界に名だたる日本のエンジニアの一人なのは疑いようもないのでしょうけど。

これもオツです*4

なんといっても結局『ひがやすを』さんの怪しげな身振り手振りとその声が強烈な心象風景として焼きついたのは言うまでもありません。

全体所感

刺激になったと思います。

但し、現在での捉え方が「ウェブ・アプリケーション」をそのまま「デスクトップ・アプリケーション」に出来るツール的な捉え方が大勢である様子です。確かにそれは素晴らしいです。

簡易にスタンドアロン・アプリケーションが作成できる。それはそれで便利なことですし、否定はしませんが、それが現在に於いて一番必要であり、求められているあるようには思えません。それだけならば、今までもRADなどと称したツール群がありましたし*5、これからも容易にアプリを構築できるツールはどんどん出てくるのでしょうし。

つまり本質的にも『肝心の壺』を突いていないと想うのです。

象徴的だったのは、ひがやすをさんがセッション中に聴衆に問いかけた内容です。『AIRを「デスクトップ・アプリケーション」と見ていますか?それとも「ウェブ・アプリケーション」と見ていますか?』という質問でした。

そのどちらか?というカテゴリのものでは無いだろうと想います。その両方の隙間を埋めてくれる『喪黒福造』を求めているのです。ネットワーク環境を透過的に結合もしくは自動連動してくれるシームレスなランタイムなのだと想っています。

まだこれから実装され提供されることなので皆さんも言及してないだけなのかもしれませんが、それがAIRに望んでいる唯一の事と言っても過言ではありません。

探偵自身はそれが求めている本質であり、それを実現できる技術の一つがAIRであると望んでいます。

関連事項で、Google GearsとのAPIの整合を行うという事はとても有意義だと想います。
是非、オープンでデファクト・スタンダードとなるようなインターフェースを提供して欲しいものです。


想い

何故にこれだけ探偵が "Apollo" 改め "AIR" に期待しているのかと云えば、Adobe が Flex などの自社技術をオープンソースとして公開するという方向性も欠かせない重要な点ではありますが、その本懐は前述の所感にも記述した事柄にあります。

前述したそれに更なる加筆を施すとすれば、

サーバーとクライアント間で自動で勝手にデータを同期してくれる。サーバー上にデータがあるのか?ローカルにあるデータがサーバーに反映されているのか?などと気にしたくないし、考えたくない。それは勝手にやって欲しい。

そして、
ネットワークが繋がっているかとか、
サーバーがダウンしていないとか、
サービスが正常に稼動しているかとか、
そんなことは全く気にしたくないし、気にするべきでない筈。
そうあるべき。

それが理想です。そのような環境をそのようなランタイムを望んでいます。

皆さんもそうだと想います。アプリケーションを使っている人も、アプリケーションを創っている人も。


ここにも想いが書いてあります。宜しければ御覧下さい。

Sherlock Holms in Adobe Digital Editions
http://d.hatena.ne.jp/kudo-shunsaku/20070620

関連情報:

クリエイティブなデモバトルが聴衆を魅了 - AIR Developer Night 2007
http://journal.mycom.co.jp/articles/2007/07/11/airnight/

SalesforceAdobe,プログラミング環境を統合した「Flex Toolkit for Apex」を発表
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070417/268038/

AdobeSalesforceFlexとApexを連動させる「Flex Toolkit for Apex」
http://journal.mycom.co.jp/news/2007/04/18/032/

Apex Developer Network ブログ
http://adnblog.salesforce.co.jp/2007/06/flexapex1_39a6.html

Adobe AIR Developers Nightに参加
http://thirdbuzz.com/2007/07/adobe_air_developers_night.html

Adobe AIR Developers Night を覗いてきました
http://d.hatena.ne.jp/kiwamu/20070710/1184088313

Adobe AIR Developers Nightに行った時のメモをまとめます。
http://d.hatena.ne.jp/kasahi/20070711

アドビがAIRのイベントを開催,新しいサービスの姿を探る
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070711/135870/

Adobe AIRの今後を占う熱いバトルが展開 「Adobe AIR Developers Night」
http://codezine.jp/a/article/aid/1530.aspx

工藤探偵事務所

Tom and Jerry's Guide to the World Wide Web 2.0
for you who felt lost in Jurassic Park
http://kudo.shunsaku.googlepages.com/tomandjerry%27sguidetotheworldwideweb2.0

Kamelot, Ghost Opera, EdenEcho, Not Opera, But Another Opera Matrix World.
http://blog.so-net.ne.jp/kudo_detective_office/2007-07-12

Sherlock Holms in Adobe Digital Editions
http://d.hatena.ne.jp/kudo-shunsaku/20070620

Adobe Public Bug Database and Issue Reporting System

This system is available to enter bug reports and to search for existing reports. An index of participating Adobe software products and Adobe sponsored open source projects will be available here soon

http://bugs.adobe.com/

*1:-どうやらちゃんと美容室で手入れしてる様子です。-

*2:-イエモンTHE YELLOW MONKEY、日本のロックバンド。サントリー伊右衛門のことではない。 吉井和哉イエモンのボーカル、ロビンとも呼ばれるらしい。-

*3:-記事最後の部分に「関連情報」へのリンクがありますのでどうぞ。-

*4:-自分の事を棚に上げて他人の事をとやかく言えた格好をしている訳でもなく。探偵も同類に近いですし。-

*5:-そして消え去りました。-