工藤探偵事務所

Resarch and Investigation

其の陸 HTTP最新動向

置き土産

やることないので、気が向いたらですが、ゆっくりと「遺言」を書きます。

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◆◇ 『スーパーエンジニアの遺言 其の陸 HTTP最新動向』 ◇◆
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ウェブが齎した変化は計り知れません。
幾度となく、利便性の向上に留まらず、生活スタイルや、考え方、生き方、まで変えてきました。

ウェブがすべてを包み込んでいくのでしょうか。

HTTPが全てを飲み込む

「HTTPは通信の全てを飲み込む勢いで進化しつつあります。」

HTTPの最新動向です。

HTTP/3

HTTP 2層構造 == HTTP Semantics + HTTP/1.1 or HTTP/2 or HTTP/3

HTTP は2層構造になり、バージョンに関係なく使える「HTTP Semantics」と、特徴の異なる通信仕様を定めた「HTTP/1.1、2、3」に分割されました。

HTTP Semantics

プロトコルのバージョンに依存しない特性。バージョンに関係なく使える。 e.g. HTTPメソッド、HTTPステータスコード、Content-Type、Cache-Control、Content-Length、ほとんどのヘッダ、etc ...

HTTP/1.1 or HTTP/2 or HTTP/3

通信仕様(通信プロトコルは変わる)

HTTP Semantics + HTTP/1.1,2,3
HTTP Semantics + HTTP/1.1,2,3

要約

「Webを構成する重要な要素の1つであるHTTPは、その最新仕様で2層構造となり、バージョンに関係なく使えるSemanticsと、特徴の異なる通信仕様を定めたHTTP/1.1、2、3に分割されました。

さらに現在では、HTTPの上にあらためてUDPやIP、イーサネットなどのプロトコルを実装する提案が行われており、まさにHTTPは通信の全てを飲み込む勢いで進化しつつあります。」

新しく検討されている仕様

  1. Resumable Uploads : (大きな動画ファイルなど)レジューム可能なアップロードの標準化
  2. Compression Dictionary Transport : 新しい圧縮転送の仕組み(最初にダウンロードしたファイルを後続のファイルの辞書として使うことで、後続のファイルは効率よく圧縮するという提案)
  3. Reverse HTTP Transport : 普通は、CDNがオリジンに繋ぎに行くのだが、オリジンがCDNにリクエストを取りに行ってレスポンスを返すというプロトコル。 (サーバの負荷が上がってきたなと思ったらオリジンを足せば勝手にCDNにリクエスト取りに行って処理してくれる)

示唆

「新しいHTTPアプリケーションは、HTTP Semanticsの機能のみを使って書くべき」だそうです。

ソース

https://www.publickey1.jp/blog/24/httphttp2http_semantics.html https://www.publickey1.jp/blog/24/httphttpip.html https://www.publickey1.jp/blog/24/http.html

参考

https://www.rfc-editor.org/rfc/rfc9110.html https://datatracker.ietf.org/doc/html/rfc2616 https://datatracker.ietf.org/doc/html/rfc9113 https://datatracker.ietf.org/doc/html/rfc9114

from X (former Twitter)

帰着

彼女が居てくれさえいれば、 俺のすべてを包み込んでくれるのに。

すべてを飲み込んでほしい。
俺の悲しみをすべて。。。

ひとりぼっち