工藤探偵事務所

Resarch and Investigation

AIR dev Night 02 - AIR Demo Battle Session

AIRデモバトルセッション」と題した本セミナーの本題は、全部で6社の方が創ったAIR関連のデモを順番に紹介、説明するコーナーでした。

SONY

ソニー株式会社

ソニーでは、"FLO:Q" というサービスを提供しているらしいのですけど、それとAIRを連動させたデモを披露してました。

FLO:Q
http://floq.jp/top


  1. FLO:Q X AIR
    1. FLO:Qでは、ブログ・ツールなどのWidgetを提供している模様。
    2. デジカメのCyberShotで取った画像をWebのWidgetへUploadするアプリケーション。
    3. デモでは、取った写真をパソコンに取り込み、Web上のWidgetの背景に反映されました。
    4. 流石に自社製のデジものガジェットとパソコン、そしてサービスと連動したいというソニーらしい指向での試行です。VAIO, コンポ、ネット・ウォークマン的な発想ですね。++ でもAppleが大分リードしちゃっているので、何とかその牙城を切り崩したいという所でしょうか?勘繰らなくてもそうですよね。固有では標準技術で取り返すみたいな。
    5. そういえば組み込みJavaやJiniといったJavaでの家電への取り組みはすっかり音沙汰なしの様相ですし、Adobeの技術で組み込みや家電といった周辺を再発掘するのも一つの手なのでしょう、たぶん。

2nd Factory

株式会社セカンドファクトリー
Sierさんだそうです。

2nd FACTORY
http://www.2ndfactory.com/


  1. Metabo Camp, Metabo Dev Night
    1. Metabo Campは、iPod+Nikeで靴に走行距離を計測できるデータを取り込み、日々のカロリー消費量を計測できるアプリだった様子。
    2. この前回、既に紹介済みだったMetabo Campに改良を加えたアプリ。
    3. Metabo Dev Nightでは、その当日のカロリー消費量をサーバーであるCF*1に送りCF8*2での新機能のPDF生成機能を利用。
    4. 表彰状が貰えるというサーバー連動デモ。
    5. 元になった Metabo Camp 自体は、愛嬌もあって皮肉も利いてて中々の優れものに見えました。
    6. でも、Adobe ColdFusion 8を使うという主催者向けの「おべっか」が何だか嫌らしい。こういう場で公開するのに妥当な選択なんだろうけども、何だかいけ好かない。場慣れし過ぎてる感がちょっとだけですけどね。

Nike+iPod Sport Kit
http://www.apple.com/jp/ipod/nike/

Adobe ColdFusion 8
http://labs.adobe.com/technologies/coldfusion8/

ひがやすを

そです、あのSeasarを創られた説明不要のカリスマ・エンジニアさんです。

ひがやすを on はてな
http://d.hatena.ne.jp/higayasuo/

電通国際情報サービス(ISID)
http://www.isid.co.jp/solution/oss/seasar.html

  1. AIRについての所見
    1. まずは聴衆に問いかけていました。『AIRを「デスクトップ・アプリケーション」と見ていますか?それとも「ウェブ・アプリケーション」と見ていますか?』という質問でした。
    2. つまりは、「デスクトップ・アプリケーション」は、クラサバ*3でいうところのクライアントに相当するものだという事です。
    3. では、SilverlightAIR ではどうか?
    4. 双方とも大企業が提供する同質のものであり、大差ないであろうという予想。
    5. でもSilverlightでは、サーバーサイドは.NETでの実装に限定されるのは必死。
    6. サーバーサイドでは現行Javaが王道であり*4、その親和性から考えてFlexAIRに軍配有りと説いておられました。
  1. Coraleef
    1. 「コーラリーフ」という変換用プラグイン製品を開発しているとの事。
    2. 「コーラリーフ」は、DelphiVBなどで書かれたクライアント部分のアプリケーションをFlexAIRに変換出来るのだそうです。
    3. レガシーアプリケーションのポーティングが
    4. Eclipse上でデモしており、Delphiの複雑な帳票画面を「ボタン一発」でFlexに変換していました。
    5. 講演内容の様子については所感を御覧下さいませ。

SiTE4D

サイト構築やデザイン等を主務にしている模様。
ケントスグループと深いお付き合いの御様子です。

SiTE4D Labs
http://labs.site4d.jp/

SiTE4D
http://www.site4d.co.jp/portfolio/kentos/

  1. Desktop Widget
    1. SA-400系と命名された時計やお天気等の様々な小物ウィジェットを作成。
    2. それらウィジェットを複数統合したSA-500系なるものを作成。
    3. さらにはそれらを拡張したSA-600系。個々の出し入れやフォーカス化などをフィーチャ。
    4. SA-400系だの、SA-500系だのの名称は、もしかして「てっちゃん」*5かと勘ぐる事が可能。
    5. 紹介した一部のアプリは、既にSiTE4D Labsで公開しているそうです。

SA-500系

  1. Business Widget
    1. 先ほどのウィジェットをビジネス用途にしたものを個々に作成。
    2. サービス内容は、セールスフォースのサービスを対象したもの。
    3. Adobe Flex Toolkit for Apex を使用との事。

Apex Developer Network
http://www.salesforce.com/developer

  1. Bookmark Application
    1. デスクトップに気に入ったサイトの一部の情報をトリミングして持ってくるアプリケーション
    2. アプリケーションから指定したサイトを閲覧して矩形ツールでクリップ出来る。
    3. 自分が指定したクリップした部分のみを表示させる事が出来る。
    4. デスクトップに自由に配置出来る。また配置した位置は記憶しており、次回起動時に同じ配置で起動される。
    5. また収集した情報はサーバーサイドにRDFで格納可能であるとの事。これにより共有も可能になるとの事。
    6. 見た目のインパクトも凄く、何も言わなくとも思わず納得してしまう出来映えでした。

Bascule

株式会社バスキュール

エンタメ系インターネット・コンテンツを製作する会社だそうです。

Bascule
http://www.bascule.co.jp/

  1. UBrowser
    1. デモに何を創ろうかと会議。
    2. 会議中にメンバーがUBrowserを模したものを作ってしまう。
    3. 凄すぎ*6

UBrowser
http://www.ubrowser.com/


  1. Air Works
    1. 仕事中に遊んでいると見られないようにするブラウザ。
    2. 概観はFireWorksであるが、実はブラウザという代物。
    3. FireWorksがそうであるように、透過やアルファブレンディングまで出来てしまう、ブラウザなのに。
    4. 名前に由来は、Air Guitarのそれと同様に「仕事をしているフリ」とAIRを掛けたものの様子。
    5. 秀逸な出来。そしてAirの可能性を提示してくれている。
    6. 兎に角、凄い。使い道はわからないけど。
  1. Grid Browser
    1. 複数の人がブラウザで閲覧しいる状況をモニタ出来るブラウザ。
    2. 個々の見ているものが判り、コミュニケーション・ツールとしても有用。
    3. デモ中に時折、画面にティッカー風に流れてくる文字には、「かめだかっこいいー」、「かめだ、ここでオチを。」等等、プレゼンを励ますメッセージが出てきていて、それも興。
    4. 会場の笑いを誘う。
    5. デモバトルでの優勝者はバスキュールに決定です*7

TK LAB

株式会社ティーケーラボ

tk-lab
http://www.tk-lab.com/

  1. Push Application
    1. ウィジェットに情報を送りこみたい。
    2. LCDS*8を使ってpush機能を実装しようと目論む。
    3. 情報をサーバーからデスクトップのウィジェットに送信して表示。
    4. 同様に動画も送信できるように考慮するが、動画のURLを送信してクライアントが動画を取得出来るように実装。
    5. 今後、取得した情報のデータ管理や失効などの実装も必要。
    6. デザイナーとエンジニアの二人が互いに相手の領分を知らないで協同して作業できた事が評価される。
    7. 特にエンジニアは4月からジョインした方でJavaは知っているがFlashは皆目検討がつかない状態からでプロジェクトが進行したらしい。*9
    8. 現行、最良のマニュアルはFlex Builderのチュートリアルがベスト。

*1:-CF: ColdFusion.-

*2:-CF8: Adobe ColdFusion 8.-

*3:-クラサバ: クライアント・サーバー。Client, Server Application.-

*4:-現在からで、あと5年や10年はJavaが続くだろうという事です。-

*5:-てっちゃん: 鉄道マニア。-

*6:-ここにもギーグが一人居ました-

*7:-総合的見地からの探偵の勝手な独断ですけど、優勝はバスキュールでお願いします。-

*8:-旧FDS-

*9:-頑張りましたよね、偉いです。-