工藤探偵事務所

Resarch and Investigation

邪魔の効用。 ゲーテ

kudo-shunsaku2007-03-26


今日の格言

「邪魔の効用」




『私たちはこの訳に一年以上没頭しているが、その間に数えきれぬほどの邪魔が入り、計画はまったく嫌になるほどしょっちゅう中断されて、心中ひそかに、どうともなれと思ったこともしばしばあった。だが今では、それらすべての邪魔をありがたいと思う気になっている。それというのも、仕事がとどこおっている間にほかのすぐれた人たちのもとでいろいろ検討され、それがまったく好都合なことに私のいっさいの理解をいっそううながして、一年前には考えられなかったろうが、もうすぐ仕事も完成しようとしている。これと同じようなことが私の生涯にはしばしばおこったよ。』

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ Johann Wolfgang von Goethe

引用元:『ゲーテとの対話』中巻244ページ

ゲーテとの対話 中 (岩波文庫 赤 409-2)

ゲーテとの対話 中 (岩波文庫 赤 409-2)

達観されていますね。邪魔なことすら自分のためになるのだということでしょう。広く深い吸収能力ゆえの技とも言えます。解説では「壁に突き当たった時」や「アイディアを寝かせる」ことにもなると言っています。

探偵も早く現在作業中の執筆の終わりが見たい。終わる見込みが見えないです。闇です。逆に邪魔でも入れば終わるのかな?