工藤探偵事務所

Resarch and Investigation

当たったら続ける。 ゲーテ

kudo-shunsaku2007-04-18


今日の格言

「当たったら続ける」




『そこで、いったん、いい芝居やいいオペラの稽古をすませたら、それがどうにか客を寄せて劇場を満員にしているかぎり、短い間をおいて上演をつづければいい。(中略)観客がそれに興味を示すかぎり、できるだけ繰り返してやる方がいいのだ。』

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ Johann Wolfgang von Goethe

引用元:『ゲーテとの対話』下巻74ページ

ゲーテとの対話 下 (岩波文庫 赤 409-3)

ゲーテとの対話 下 (岩波文庫 赤 409-3)

解説では、勝っているときにはやり方を変えないというのがセオリーだが、これが結構難しいと述べている。自分から崩れてしまうのだそうだ。逆に勝ち続けることができないような事に、時間を費やして浪費するべきではないとも説いている。つまり、やるからには莫大な労力を投じても構わないほど、そしてそれを続ける事が可能なことを見極めて精力を注ぐべきだと徹底しているのである。そして続けるには飽きないことが大事であり、それも才能だそうです。才能のある人は、力を誇示したい、凡庸だと思われたくないという理由から次々と新しい題材を見つけて折角見つけた漁場を捨ててしまってるという事です。そうではなくて「漁場だと思ったらすべてをつぎ込む」のが肝要であるとの事。ふと魔が差して新しいことに手を出して身を持ち崩してしまうのでは、身も蓋もないのであろう。



どうやら飽きずに長続きできる題材を見つけることの大事さ。そしてそれを周到に準備し、精力を投じて実施し、根気良く続けていくことの大事さ。最後にはその引き際の見極め方など、ライフサイクル全体を見つめ直しましょうという事と理解しました。

でもここで一番問題なのは、『当たり判定』ですね。当たっているかどうかを何で測ればいいのでしょうか?やっぱり人が寄ってくるのが『当たり』なのでしょうけど、見えない場合もあるし。。。これが判らないと引き際はもっと難しいし。

兎に角、飽きっぽい探偵は確かに続けていくのは難しいかもと自戒しました。それに体力も続かないので。