今日の格言
「実際的に考える」
『あれほどのすぐれた人が、その実なんお役にも立たない哲学的な思考方法に骨身をけずったことを思うと悲しくなるよ。』
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ Johann Wolfgang von Goethe
引用元:『ゲーテとの対話』上巻90ページ
- 作者: エッカーマン,山下肇
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1968/11/16
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解説では、ゲーテは劇作家シラーのことを嘆いていて、シラーは、あれほどの知性や教養を持ちながら迷路のような思考を逡巡させていたとのこと。「本質的なものをもとめようとするあまり、抽象的になりがち」な傾向を戒めたものである。抽象的思索はほどほどに、という事である。『本質的』で且つ『具体的』であれという事でもあろう。植物を研究するときには、種から芽が出て葉が成長するメタモルフォーゼ(変態)を観察しスケッチすること、現象そのものを直に捉えてその中の本質を見極めるというやり方だそうです。
世の中には非本質的な事柄が日常であり、常日頃、本質的なものを捉えようと思っていたが、その際に抽象的混沌に陥っていたのかと。やはり現象を素直に見て、その中で本質的な部分を抽出して考えるのが良いのでしょうね。それとやはり出来もしないことばかり考えてもしょうがない、ですもんね。でもこういった空想も嫌いじゃないので、たまには良いですよね?